電子版お薬手帳 その2

続けて電子お薬手帳の投稿になります。

確かに、せっかくの電子化、手帳だけの機能では勿体ないなと思っていた所の下記記事になります。

特に「ファルモ」は、患者さまとのコミュニケーションツールとして活用できそうですね。
質問を受けた際に、どのくらいの早さで返せるかがポイントであり、文章だけで相手に伝える難しさもありますので、その辺を日々、経験値をあげてフォローしていかないといけない気がします。

弊社も、検討中です。

調剤薬局などの企業や関連団体などで開発が進む電子お薬手帳。単にお薬手帳の機能を搭載するだけでなく、他のさまざまな機能を付加したり、お薬手帳の機能に独自の工夫を凝らしたりする試みも活発だ。

●サンハロン、「ヘルスログ」「お薬メール」も活用

 他社に先駆け、いち早く独自の電子お薬手帳「ファルモ」を開発した調剤薬局のサンハロン(東京都)。自社で活用しているほか、他社への販売も行っている。双方向型のコミュニケーションツールとして開発されたファルモは、患者からの質問に答えることができるのも特徴の1つ。ファルモの中には「ヘルスログ」と呼ぶ掲示板があり、患者は質問やクレームなどを書き込むことができる。これらに対し、薬局の薬剤師も掲示板を通して返答することができる。

 また投薬した患者に送るメール「お薬メール」も情報発信に有効だ。薬剤師がコメントを入れることができるため、特に伝えたいことや薬剤師が言い忘れたことがあっても、メールを通して迅速・確実に伝えることができる。

 メールは患者のターゲットを絞った上で定型文を登録しておくことも可能。例えば、処方された薬剤が外皮用薬の「エンペシドクリーム1%」で、患者の年齢が0~3歳の場合、送信するメールには自動的に「かびによるオムツかぶれ(乳児寄生菌性紅斑)、水虫、たむしなどに効果的な塗り薬です。オムツかぶれの場合は清潔にしてから、オムツを替えるごとに塗布してください」の文言が入るようになっている。

 こうした説明やアドバイスなどは薬剤師が投薬時に口頭できちんと伝えても、その後患者が忘れてしまう可能性もある。こうしたときでも、メールに注意事項や助言を記して送っておけば、患者も後で確認しやすい。ターゲットの年齢は薬剤ごとに自由に設定でき、男性あるいは女性に限定してターゲットを設定することも可能だ。

●望星薬局  服用中の薬剤を一括表示できる画面も

 独自の電子お薬手帳「smartお薬手帳」を開発し、2011年から無料提供を開始した望星薬局(神奈川県)。現在全15店舗中13店舗で対応できる体制を整えている。smartお薬手帳の画面では薬剤名、用法・用量、調剤日のほか、医療機関名、医師名、薬剤の注意事項、相互作用なども確認することができる。また患者が自身のアレルギー、副作用、病名、併用薬、OTC医薬品の商品名などを入力しておくことも可能だ。

 患者は調剤日ごとにメモを残すこともできるため、「薬を飲んだら、だるくなった」「血圧が下がった」など、その日に出された薬を服用した際の感想や症状を書き残しておくことができる。

 また画面では調剤日ごとに薬剤などの情報を表示するため、現在服用している薬も調剤日が異なると、それぞれ別のページに表示される。患者が医師などに現在服用している薬を教える際も複数のページにわたっていては表示に手間と時間がかかってしまう。このため、smartお薬手帳では現在服用中の薬剤を一括して表示できる画面も設けた。

 患者の中には同社以外の薬局も訪れ、その薬局からもらった紙のお薬手帳を併用している人もいる。当然、他社の紙のお薬手帳に記された情報は電子お薬手帳には反映されない。このため、smartお薬手帳ではiPhoneの場合、紙のお薬手帳のページをスマートフォン(高機能携帯電話)のカメラで撮影し、その写真を画像として保管できるようにした。写真は保管する際、日付を指定でき、画像を見る際は拡大することもできる。

●ファーマライズHD  GPS機能を搭載、在宅支援機能も

 昨年から電子版健康手帳「ポケットファーマシー」の導入を開始したファーマライズホールディングス(HD、東京都)。現在、グループの9割近くの店舗で導入している。ポケットファーマシーはソフトウエア開発などを行うメディカルフロント(東京都)が開発した。販売はポケットファーマシー販売(東京都)が担当しており、同HD以外の薬局への販売も進んでいる。

 携帯電話などの画面上では患者に処方された薬剤の名称、用法・用量、医療機関や医師の名称などを確認できる。携帯電話のほか、スマートフォン、パソコン、タブレット端末などの使用も可能だ。

 画面では薬の飲み合わせなどの医薬品情報や後発医薬品などを検索できる。後発品の検索では検索結果の上位に同HDの推奨後発品が出てくるようになっており、現在1000品目以上の推奨後発品を収載している。

 またポケットファーマシーでは薬を服用した後にチェックを入れれば、服薬の記録も残せる。薬を服用する時間にメールが届くよう、あらかじめ設定しておけば、飲み忘れの防止にも役立つ。GPS(全地球測位システム)機能を搭載しているため、今いる場所から1㎞圏内あるいは10㎞圏内などと距離を選択した上で、その圏内に存在するポケットファーマシー導入薬局を探し出すことも可能だ。

 またポケットファーマシーには薬剤師の在宅業務を支援する機能も搭載。タブレット端末などを使って、訪問先などでも患者の処方歴などを確認できるほか、禁忌のチェックや医薬品情報の検索も素早くできる。訪問計画や報告書の作成も可能だ。ファーマライズHDでは数店舗でこの機能を活用しているという。

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